魂たちの物語〜地球に生まれて〜

地球に生まれし魂(ひと)としての物語を綴っていきます

2023-01-01から1年間の記事一覧

魂たちのものがたりをnoteにまとめました

note.com 今まで、こちらにアップしてきた記事を、 まとめてお読みいただけるように noteに投稿いたしました。 諸々の事情があり、しばらく休載しておりましたが、 今後は、長くまとめた形で、noteに投稿してまいります。 ご興味ございましたら、noteへ遊び…

其の十六

【記憶の波間】 この日を境に、山背がすべての記憶を取り戻したかというと、そういうわけではなかったが、折に触れ、自身の中から奇妙な感覚が甦っては消えるを繰り返していた。 魂というものがどのようなものであるかはわからない。だが、自分自身の中に、…

其の十五

(山背大兄王) 上宮厩戸王の長子として生まれた山背大兄王は、誠実でまっすぐな人柄が、信頼のおける人物として多くの人々より敬われていた。しかし、彼自身は、得も言われぬ物足りなさに、常に思い悩んでいるようであった。また、幼き頃から、神童厩戸皇子…

其の十四

(時流) 時の流れは、磁場によって変わる。次元が違えば、そこに同じ時が流れようはずもない。 地球と日美の神の星では、比べようもないくらいに時の流れの速さが違う。 それは、青河龍王の場やうつしみの星の場でも似たようなものであるので、三国の者たち…

其の十三

「私は、あなた様が窮地に陥ることになる前に、 必ずおそばに参ります。必ず、お支えいたします。人の身を離れる時は、必ず、伴に。日美様が対なる神と離れている間だけ、私をおそばに置いてください。」 高龗の神の思いを受けとめて、日美の神は、 うつしみ…

其の十二

(神の誓約) 時を少し遡る。三国の者たちが、青河龍王のもとにて研鑽を積んでいる間、日美の神は、高天原と地球に纏わる神々についての情報を集めつつ、地球と本国に残している日見の神と、直接のコンタクトがとれるよう新たなルートづくりと、自らの神魂(…

外伝

(~魂たちの物語・外伝~ 明日香の土地に) 時は、西暦538年、日本という国は欽明天皇が立っていた頃のことである。この年、百済の聖明王の使いで使者が訪れ、経典や仏具、金銅の釈迦如来像やなどを献上した。この国に仏教が伝わることとなってきっかけ…

其の十一

(再びうつしみの星にて) 一条、不動の他、数名がうつしみの星に到着した。第一陣と同じように、不思議な空間を通り、それぞれの間に案内されていく。どの部屋の案内も、まるで音声データのように前回と同じことを告げていた。だが、第二陣は、第一陣とはま…

其の十

(青き宝) 一方、第一陣がうつしみの星に移動して、肉体選びをしている間、青河龍王の星に残っていた一条たちは、地球にて何をすべきなのか、何をしたいのか、己の深きに向き合う時を持っていた。 ひたすらに己に向き合う姿は、他の誰よりも真剣であった。と…

其の九

(肉体という器) 選べ・・・と言われても、何をどう選んだものか、誰もが少し躊躇していた。 地球という星に入るためには、肉体という器が必要であるということは理解できるが、そもそも、肉体と言われても、それがどういうものであるのか、まるっきり理解…

其の八

【うつしみの星】 ここは、今まで経験したことのないような場だった。 まるで音のない世界のような、空気が閑として冷え切っているような、揺らぎが一つもないような世界であった。にも関わらず、案内されている長い通路のような、廊下のような空間には、一…

関連記事のご案内~地球にうまれしひと~

関連記事をこちらにリンクしておきます。 『うつしみの星』についても書かれてございます。 まだ、ご覧になっていらっしゃらない方は、以下よりご参照ください。 地球に生まれしひと https://nekota-nekokichi.hatenablog.com/entry/2023/02/09/133421 其の…

其の七

(龍王の星) 一条たちは、青河龍王が開いた次元の扉をくぐり、見知らぬ空間を通り抜けて、青河龍王の統べる星へと辿り着いた。日美の星とも、紀の星とも、実の星とも違う、そのままの自然が生い茂る場である。自然豊かであるのは、自国の星々と同じであるが…

其の六

(迎え) 高次の世界では、瞬間移動というものがたやすくできるものではあるが、異星間の移動については、すべての魂が同じようにできるというわけではない。思ってもみなかった亜空間の存在によって、移動の途中で座標軸が捻じ曲げられ、変異空間に落ちてし…

其の五

(神事明け) 日見の神の神事が明ける。この神事が明けると、三国の場は、いつにも増して、清浄な気に満ち満ちて、光輝く。 常に、花や緑は栄えているが、この神事が明けると、花々や木々の緑は、一斉に色を変え、その年回りの色と光に包まれる。 「日見の神…

ちょっと寄り道「神の名・魂の名」

物語が進んでいるところですが、 ご質問があったので、こちらに投稿させていただきます。 神様方のお名前、魂の名前は、 日本語にするとこんな音で、こんな意味合いというものであり、魂世界の言語は日本語ではありません。 こちらでは、こういう風に呼んで…

其の四

(決心) 一条が、日美の神に呼び出されたのは、それから数刻経った夕景の空の時であった。 「さて、一条よ。地球に向かう前に、われらは一度、オオモノヌシノの神の地場に入り、地球に入る時期を図らねばならぬ。」 鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしている…

其の三

(地球へ) 自星に戻ってからの日美の神の動きは速かった。もともとすべての動きに無駄はないが、この時期の日美の神の動きは目に見張るものがあった。 一条を地球に送るために必要なことをすべて取り揃え、自らが地球に向かった場合の算段をつけた。今、対…

其の二

(感情の星~地球~) 三国の一日は長い。というか一日という概念がないので、時間の感覚は地球とは違う。 一条が、日美の神のもとへと急いだ日から数日しか経っておらぬようにも思えるし、もう数十年、数百年の時が経っているようにも感じられる。 その間、…

其の一 魂たちの物語〜地球に生まれて〜

このブログは、 「しあわせこころのつくり方」のブログに記載していた『地球に生まれし魂(ひと)として』という魂の物語だけを、読みやすいように抜粋したものです。 【プロローグ】 ほとんど灯りのない真っ暗な空間に映し出されたのは、あまねく星々が放つ…

物語用の新しいブログを立ち上げました

別ブログ「しあわせこころのつくり方」をご覧くださっているみなさま いつもご訪問くださいまして、ありがとうございます。 このブログの中で書きはじめた『地球に生まれし魂(ひと)として(仮)』のシリーズですが、連続してお読みいただいた方が読みやす…